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よくあるご質問(FAQ)

慢性胃炎について
Q. 去年まで”異常なし”だったのに、今回は”胃炎”という結果が届きました。
 どこが悪かったのでしょうか。
A. 平成26年度から検診の判定基準が変わり、胃X線検査で慢性胃炎があるときは”胃炎”と 通知するようになりました。 平成25年度までは胃潰瘍や十二指腸潰瘍瘢痕、ポリープ、粘膜下腫瘍などの明らかな病変がなければ 慢性胃炎があっても多くの場合は”異常なし”という結果を通知していました。
Q. どうして平成26年度から慢性胃炎を”胃炎”と通知するようになったのですか?
A. 胃X線検査で慢性胃炎を診断することは、ピロリ菌感染の可能性があるかどうかを見ていることになります。 ピロリ菌感染は胃がんの確実なリスク因子であり、ピロリ菌感染がある方は、胃がんにかかるリスクが高く、ピロリ菌未感染で胃炎・萎縮のない健康な胃からの胃がん発生は極めて稀です。”胃炎”と通知された方は、”胃がんリスクが高い”ということですので、毎年必ず検診を受けて胃がんの早期発見・早期治療に努めてほしいので"胃炎"と 通知するようになりました。
Q. ピロリ菌感染があると、胃がんになる危険性はどれくらいなのですか?
A. 日本人に多い胃癌の99%以上はピロリ菌が原因といわれています。しかし、ピロリ菌感染が有る方が必ず胃がんにかかるわけではありません。ピロリ菌感染がある人から胃がんが発生する割合は年間0.4%程度です。
Q. "胃炎"と言われても症状がありません。
A. ピロリ菌に感染していて慢性胃炎があっても大多数の人は無症状です。人によっては空腹時の痛み、胃もたれ、食後の腹痛、食欲不振、胸焼けや吐き気などの症状がみられることもあります。 心配な方は、医療機関で内視鏡検査を受けてください。
Q. 除菌治療を受ければ胃がんにかからなくなるのですか
A. 除菌治療には胃がんリスクを60〜70%に抑制する効果があると言われていますが、その結果は不確実なところがあります。除菌しても胃がんはゼロにはなりません。除菌治療には多くの胃の病気の治療・予防効果がありますが、デメリットとして下痢や味覚障害、出血性腸炎といった副作用や除菌後の逆流性食道炎の増加などがあります。保険診療の場合は内視鏡検査とピロリ菌感染検査が必要です。除菌治療を受けたら成功したかどうか必ず判定してください。判定は除菌薬の内服終了後6週以上あけて行います。除菌薬を服用しただけではピロリ菌がいなくなっているかどうか判りません。
Q. 健康保険で治療を受けるにはどうすればいいですか
A. まず、医療機関で内視鏡検査を受ける必要があります。内視鏡検査でピロリ菌感染胃炎が疑われたらピロリ菌感染検査を行い、ピロリ菌陽性ならば健康保険で除菌治療が受けられます。 ピロリ菌感染検査には、内視鏡検査で行う迅速ウレアーゼ試験や培養法、呼気を使う13C-尿素呼気検査、血液や尿のピロリ菌抗体検査、便を使って行う便中抗原検査などがあります。
Q. 除菌治療ではどんな薬を使うのですか。副作用はありますか。
A. 除菌治療では胃酸分泌抑制剤(プロトンポン阻害薬)と2種類の抗生物質(ペニシリン系とクラリスロマイシンまたはメトロニダゾール)を1週間内服します。除菌薬内服によるおもな副作用は下痢や味覚障害などですが、まれに下血や偽膜性腸炎、じんましんのようなアレルギー症状が起きることがあります。ペニシリンアレルギーのある方の除菌治療は保険適用外です。専門医にご相談ください。
Q. 除菌治療を受けた後は胃がん検診を受けなくても良いのですか
A. 除菌によって胃がん発生リスクは低下するといわれていますが、除菌後にも胃がんは発生することがあります。 除菌が成功した後も定期的に医療機関で検査を受ける、もしくは、毎年胃がん検診を受ける必要があります。

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